創業時は、戦争で傷を負った兵士たちの義足やコルセット製作に始まり、災害、事故による切断者の義足製作などを続けてきました。また、医療先進国であるアメリカやドイツの義肢メーカーとの代理店交渉などを行い、1965年には義肢や装具用材料の輸入を開始。当時の日本には普及していない新しい材料や製品の導入は先駆的な取組みでした。現在では、欧米各国11社と代理店契約を結び輸入販売事業展開。
義肢や装具は、病気や事故で身体の一部や機能を失った方の社会復帰をサポートする製品です。障害を持つお子様や手足を失った方々にとって、有薗製作所の製品は身体の一部として 一人ひとりの生活を長く支え続けることになります。同社の製品の7割は、オーダーメイド品。身体の一部、生活の一部を担う責任の大きさを思い、義肢装具士と専門の技術者が一丸となって、迅速で丁寧な製品づくりに全力を注いでいます。
迅速で丁寧な製品づくりを実現する技術力向上のために、他社に先駆けた取組みも行っています。公的な補助金などを活用して、3DCADや3Dプリンタ、縫製生地のカッティングマシンなどの最新設備を導入。
これらの設備は少量多品種、個別対応中心のものづくりにおいて、精密でスピーディな生産体制構築、コスト削減につながっています。
また、製品の完成イメージをシミュレーションできるソフトウェアとハード (製品)のパッケージ開発など、先進的な製品開発にも力を入れています。
医療現場における臨床フィールドでの実績を活かし、材料から規格化製品、ロボット事業にいたるまで、大学や研究機関、企業と連携した研究開発に幅広く取り組んでいます。