風力発電用の「増速機」の製造シェア国内No.1
株式会社 石橋製作所は、1932年に福岡県直方市で鍛造品製造会社として設立し、現在は風力発電用増速機、産業機械用歯車装置ならびに関連部品の開発・設計・制作を行うメーカーです。日本製の風車用増速機といえば「石橋製作所」とも評される日本シェアナンバー1の座を誇っています。
風力発電機用「増速機」の製造は、1996年に三菱重工・長崎造船所(大手風車メーカー)の製造要請を受けたことが始まり、現在では、減速機あるいは増速機といった歯車装置の開発・設計・製作を事業の基盤とし、中型から大型風車用増速機では国内トップの実績を誇るとともに、産業機械用歯車装置、高速歯車装置など、さらに高度な歯車装置やニッチ分野に軸足を置きながら、エネルギーや環境というキーワードと多様化の推進を基本に事業展開しています。
クリーンエネルギーと地域企業に貢献
地球温暖化やエネルギー問題を解決する手段として、環境負荷の少ない「風力発電」をはじめとしたクリーンエネルギーへの期待は、世界各国で高まりを見せています。欧州の風力発電機メーカーが先行している中、石橋製作所が製造する「増速機」は、その品質の高さから世界中から注目される製品となっています。
また、石橋製作所は地域企業の生産活動安定化へ図るため、風力発電や石油化学系歯車装置などの中量産製品の鍛造材料や鋳物、機械加工、配管、塗装などの付加価値の50%近くを外部委託し、地域企業と連携しています。外部委託に加え、生産設備の損傷部品生産や再生納期を極小化させる可能性をサービスビジネスモデルに組み込むことで、地域企業へ貢献しています。