細胞を制御して明日の医薬に貢献
株式会社ナレッジパレット は、東京大学大学院の研究室で共に学んだ同期生であった團野宏樹氏と福田雅和氏が、それぞれ理研、和光純薬工業株式会社で研究者として勤務した後、「細胞ばらつき」「細胞制御」という共通の課題に取り組むべくナレッジパレットを共同で立ち上げ創業したスタートアップ企業です。
團野氏が理化学研究所(理研)在籍時に、二階堂チームリーダー、笹川上級研究員らと開発した1細胞レベルの全遺伝子発現解析技術(Quartz-Seq2)を応用することで、様々な種類の薬剤や培養液で処理した細胞の状態を大規模データとして診断し、その効果を明らかにすることにより、難病であるほど新薬の開発難易度・開発コストが増大するという課題解決に取り組んでいます。
本研究領域の第一人者である理研の二階堂愛と笹川洋平を顧問とし、ナレッジパレットのコア技術と人工知能技術(AI)を掛け合わせ、創薬探索及び再生医療の開発・製造を改善し加速する研究開発サービスの提供を開始し、製薬企業や研究機関等と連携を進めています。
株式会社ナレッジパレット は、2020年4月に、同種技術の性能を比較した国際ベンチマーキング大会にて、世界中の企業・研究機関が参加した中、ナレッジパレットのコア技術が精度指標と総合スコアで首位を獲得し、その結果が科学誌 Nature Biotechnology に発表されました。