天然醸造で育てられた 桝塚味噌 のこだわり
1928年創業の 合資会社野田味噌商店 ( 桝塚味噌 ) は、愛知県豊田市で味噌、醤油、加工食品製造業を営む蔵元です。桝塚味噌は現代の大量生産/均一な工業的な味噌造りでは無く2年という熟成時間をかけ「みそは作らない、育てる」という醸造理念を置き、また100年以上使い続けている木桶、第二次世界大戦の航空機の格納庫や旧学校の校舎を蔵として再活用(アップサイクル)などを持続可能なものづくりを行動理念に企業運営を行っています。
味噌が熟成の段階に入った時に、四季の移り変わりを経て、ゆっくりと熟成してゆく天然醸造で作られた味噌は、コク、香り、旨みなどにおいて、ワインなどの醸造品と同じように味に大きく違いがあります。長期間熟成すると、自然と塩カド(ツンとした塩辛さ)がとれ、甘味的な底味が生まれてきます。味噌本来の味とは決して作る味でなく、醸造として育て上げる味。桝塚味噌は天然醸造を守り続けています。
合資会社野田味噌商店は、愛知県が優れたものづくりをする企業に与える「愛知ブランド企業」に、2011年認定されています。また、2014年には、農水省よりふるさと食品大賞受賞(うずらの味噌漬け)、食育優良活動表彰受賞を受賞しています。
蔵併設の直売店では、桶から出したばかりの新鮮なお味噌を計り売りしています
愛知県生んだ味噌、八丁味噌
八丁味噌は最も歴史が古い豆味噌の一種で、丹精込めて長く熟成させた、愛知県で生まれた味噌です。愛知県は高温多湿な気候であり、味噌造りで重要な製麹過程で腐敗することが多く、安定した味噌造りができませんでした。そこで、「八丁味噌」に関しては、高温多湿でも安全に麹造りができるように大豆だけで味噌玉を作って大豆に直接麹菌を付ける「味噌玉造り製法」ができました。製法・原料・熟成などに関して国が細かく定める基準を満たした豆味噌のみ八丁味噌と呼ぶ事ができます。
日本最大級の木桶蔵