
炎重工株式会社の Marine Drone
炎重工株式会社 は生物の行動を制御する生体群制御や、さまざまな動作を自動化する制御技術を使ったドローンの開発を行っています。今回採択された Marine Drone は水上ドローンで、魚への自動給餌や、監視警備、測量・環境調査などさまざま用途を考慮に開発されたもので、自律移動等の制御系も含めてオープンソースを使用せず、情報セキュリティや安全性の観点からも優れている純国産の水上ドローンです。
この実証実験では、Marine Drone をベースとした都市型自動運転船を開発し、都市内水域を動きや、水辺のさまざまな都市の課題などに対しての実証実験となります。
プレスリリース内容
2025年 大阪・関西万博開催予定地 夢洲での実証実験公募に、炎重工製「Marine Drone」を使用した 都市型自動運転船「海床ロボット」が採択
2021年6月2日
炎重工株式会社
炎重工株式会社 の「水上作業の自動化、効率化」を目的として開発した純国産水上ドローン「Marine Drone」を使用した 都市型自動運転船「海床ロボット」による都市の水辺のイノベーション実証実験 が、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会(以下、「博覧会協会」)と大阪商工会議所の主催する、「2025年大阪・関西万博の会場予定地である夢洲における実証実験の提案公募」において採択されました。
採択されたプロジェクトは、株式会社竹中工務店を代表法人とし、共同参加法人として国立大学法人東京海洋大学海洋工学部清水研究室、株式会社IHI、株式会社水辺総研、新木場海床プロジェクト、一般社団法人ウォーター・スマート・レジリエンス研究協会、当社からなる共同プロジェクトになります。
Marine Drone の概要
Marine Droneは、水上モビリティを提供する水上ドローンです。作業の目的に応じた様々な機器と連携することで、水上作業の自動化や効率化、安全性の向上に貢献します。昨今の情報セキュリティや安全性の観点から、総務省 2015年度 異能vationの支援を得て開発された高信頼性組込OSが用いられており、自律移動等の制御系も含めてオープンソースを使用せずに開発した純国産の水上ドローンです。インフラ点検や災害対策などへの応用を意識し、今後も純国産の開発・改良を行います。
本事業においては、Marine Drone をベースとした「海床ロボット」を開発します。
実証実験の概要
日本の都市は水辺 (川辺・海辺) を中心に形成されてきましたが、東京・大阪等の大都市も例外ではありません。近年、大都市臨海部は、都市過密化により、交通、物流、環境、災害等の課題が複雑に絡み合っています。こうした課題に対して、人・物の移動を支えるうえで、都市部の低未利用化した水域の活用が重要な糸口になります。

UMIDOKO 海床ロボット 都市型自動運転船 イメージ図
こうした社会課題に向け、都市型自動運転船「海床ロボット」が都市内水域を動き、水辺のさまざまな都市問題を解決し、水辺を変革していく未来を描き、今回の実証を行います。
※今後、採択案件について実証実験実施に向け各種必要な調整が行われます。その結果、実験内容・規模、場所等が変更となる場合などがあります。
本公募の目的
今回の公募は博覧会協会及び大阪商工会議所が、企業等による未来社会を見据えたイノベーション創出の促進を図るため、夢洲をフィールドとした先端技術等の実証実験を公募したものです。本取り組みは、「未来社会の実験場」をコンセプトとする2025年大阪・関西万博の開催に向けた機運醸成の一貫として取り組むものです。なお、選考された実証実験案件については、大阪府・大阪市・大阪商工会議所で構成される「実証事業推進チーム大阪」と連携し、チーム大阪がフィールド利用に関する調整等が行われます。