(仮称)うめきた 2 期地区開発事業で展開する「みどり」と「イノベーション」の融合したまちづくりに向けたトライアル
日 付:2020年11月17日
ソース:阪急電鉄株式会社
三菱地所株式会社を代表企業とするうめきた 2 期開発事業者 JV9 社(以下、「事業者 JV」※1)は、地域の方々や行政、民間企業とともに未来のまちづくりのための実証実験を展開する活動拠点「うめきた外庭 SQUARE」(以下、「本施設」)を活用し、関西・大阪の国際競争力強化に資する「みどり(※2)」における先進的活動の実現に向けた先行トライアル(以下、「本トライアル」)を実施いたします。
うめきた2期地区全景(完成予想イメージ)
事業者 JV は、『「みどり」と「イノベーション」の融合拠点』をまちづくり方針とする(仮称)うめきた 2 期地区開発事業(以下、「本事業」)において、独立行政法人都市再生機構(以下、「UR 都市機構」)が防災公園街区整備事業施行者として整備する都市公園の管理運営を予定しております。
本事業の 2024 年先行まちびらきに先立ち、事業者 JV は、UR 都市機構が本事業区域西側隣接地で実施する『うめきた周辺地域への「みどり」の波及に関する先導的事業』のパートナー事業者(※3)に選定され、2023 年 3 月末までの 1000 日間限定で本施設を運営いたします。
本トライアルでは、本年 4 月に都市計画決定された本事業に関する都市再生への主な取組項目の一つである先進的かつ魅力的なパークマネジメント・エリアマネジメントに向けた準備活動を行います。また、先端技術を導入した官民連携によるスマートシティ形成や、新事業創出に資する実証実験フィールド実現を見据え、New normal / Next normal に対応した都市デザインに資するパブリック空間・オープンスペースの利活用に繋がるイベントや実証実験を多岐にわたる意欲的なプレイヤーと連携して実施する予定です。
事業者 JV は、本トライアルでの取り組みを通じて得られる成果を、本事業のまちづくりにつなげ、「みどり」と融合した生命力あふれる都市空間や、さまざまな人々が新しい活動にチャレンジできる場・仕組みをつくり、活力あふれる創造的なライフモデル「Osaka MIDORI LIFE」の創出を目指します。
「Osaka MIDORI LIFE」 のイメージ
1
みどりの中で癒しや四季の体感、自然に対する気付きにより、新しい発想と活力が生み出される
2
新しいパブリック空間の使いこなしやテクノロジー活用によって、多種多様な体験に出会える
3
新しいパブリック空間の市民やクリエイター、企業、大学が新しい活動にチャレンジできる
※2 みどりの定義:単にまちの中に公園や緑地を確保することにとどまらず、未来に向けた都市や人間と自然、環境との新しい関係性を構築し、比類無き魅力を備え、都市の文化となる新しいまちづくりの空間の概念。
※3 パートナー事業者:事業者 JV のうち三菱地所レジデンス株式会社を除く 8 社及び株式会社日比谷アメニスにより構成。
うめきた外庭 SQUARE での取り組み内容
本施設は、“「みどり」のリビングラボ”をコンセプトに、地域の方々や行政、民間企業とともに未来のまちづくりのための実証実験を行う活動拠点です。
基本方針
1.
都市公園の先進的な管理運営、環境整備につながるトライアル
- ロボット、AI、IoT を導入した緑地管理の業務効率と質の向上
- ICT を活用した安全安心や快適性に関するサービス向上
- クリエイターの参画による「みどり」の上質な空間演出や賑わい創出
2.
持続可能なパークマネジメントに寄与する付加価値創出に向けた多様なアイデア・企業活動のトライアル
- 質の高い「みどり」に相乗効果を生むワークプレイスとしての活用
- 「みどり」を媒体の一部とした企業プロモーション等への活用
- MaaS 等の来街者への新たな利便サービス・事業展開に向けた実証
3.
都市公園におけるアクティビティ活性化、新たなコミュニティ形成に向けたトライアル
- 店舗の新規開業等を目指す人材の発掘・育成を想定したチャレンジショップ
- 来街者のリフレッシュや交流に資するアクティビティツールの活用
- 市民が主体となる「みどり」を活用した魅力的なアクティビティの場の提供
これまでの取り組み実績
チャレンジショップによる賑わい創出
アクティビティツール導入による多様な活動の創出
野外空間におけるBCP対策の実証実験 西尾レントオール(株) 主催 MIDORI オフィス
ロボット芝刈り機の導入による自動芝生管理
実証実験募集
本施設では、上記の基本方針に共感し、実証実験に取り組む企業・団体を募集いたします。興味・関心がございましたら、うめきた外庭 SQUARE ウェブサイトよりご連絡ください。
うめきた 2 期地区等スマートシティモデル事業
前述のトライアルのうち、以下の取り組みについては、本年 7 月に国土交通省令和 2 年度 スマートシティ モデルプロジェクトに先行モデルプロジェクト「うめきた 2 期地区等スマートシティモデル事業」として選定されたことを受け、都市課題解決やうめきた 2 期地区への実装の可能性も見据えた各種実証実験を補助制度も活用して実施いたします。
なお、本実証実験は「うめきた 2 期地区等スマートシティ形成協議会 うめきた 2 期分科会(構成員:大阪府・大阪市・UR 都市機構・西日本旅客鉄道㈱・事業者 JV)」を実施主体として実施するほか、本年 12 月 15~16 日にグランフロント大阪で開催される「イノベーションストリーム KANSAI 2020(主催者:うめきた 2 期みどりとイノベーションの融合拠点形成推進協議会。
ウェブサイト https://umekita2nd-isk.com )」の連動企画として実施いたします。
1. AI カメラを用いた屋外環境における人流・属性・特定行動検知実証
本事業の課題:
公園等管理業務効率化、安全安心の実現等
実証内容:
管理上検知が望ましい特定の行動を AI カメラで自動検知及び常駐管理者等へリアルタイム通知。アフターコロナを鑑みた本施設混雑状況の可視化、利用者属性情報分析等の有用性検証。
実証期間:
2020 年 10 月 30 日~2021 年 1 月 31 日
パートナー:
ニューラルポケット株式会社
2. パーソナルモビリティ実証
本事業の課題:
ラストワンマイルの移動快適性向上
実証内容:
電動二輪及び四輪のキックボードに関する遠隔自動制御技術等に係る走行性・安全性等を検証。
実証期間:
2020 年 12 月 15~16 日(予定)
パートナー:
株式会社 LUUP
3. 遠隔コミュニケーション型ロボット実証
本事業の課題:
公園運営業務効率化、遠隔都市体験
実証内容:
コミュニケーション型ロボットによる本施設内案内、東京丸の内エリアの施設(三菱一号館美術館歴史資料室及び有楽町「SAAI」Wonder Working Community)・グランフロント大阪で開催されるイノベーションストリーム KANSAI 2020 の遠隔体験に係る実証。
実証期間:
2020 年 12 月 15~16 日(予定)
パートナー:
avatarin 株式会社
4. 遠隔緑地管理システム実証
本事業の課題:
公園管理業務効率化
実証内容:
ICT 化の遅れる造園業界において業界初の試みとなるスマートグラスを用いた自動日報管理・遠隔緑地管理システム開発、管理効率化への有用性検証。
実証期間:
2020 年 12 月 15 日~2021 年 1 月上旬(予定)
パートナー:
株式会社日比谷アメニス
うめきた外庭 SQUARE の施設概要
事業主体: | 独立行政法人都市再生機構 |
パートナー 事業者: |
阪急電鉄株式会社(代表事務局)、三菱地所株式会社、大阪ガス都市開発株式会社、オリックス不動産株式会社、関電不動産開発株式会社、積水ハウス株式会社、株式会社竹中工務店、うめきた開発特定目的会社、株式会社日比谷アメニス |
所在地: | 大阪府大阪市北区中津5丁目2番1号及び1番4号 |
敷地面積: | 約 2,300 ㎡ |
開設期間: | 2020 年7月4日~2023 年3月末日(1000 日間) |