日本では高度経済成長期以降、大量生産・大量消費の慣習が根付き、多くのごみを排出してきました。ご存じのようにごみそのものが環境に大きな負担となるので、行政は3Rといわれるごみの排出削減活動を行ってきています (環境省のアジア太平洋3R推進フォーラム)。3Rとは「3つのR」、リデュース、リユース、リサイクルです。
リデュース (Reduce)
リデュースとは、はじめからごみとなるものを買わないようにすることです。例えば、買い物に行くときエコバックやマイバックを持参してレジ袋をもらわないようにしてくる取り組みです。これは、最近日本では慣習化されてきています。ここ数年、私も毎回エコバックをもって買い物にいくことが多くなりました。
エコバックの使用はプラスチックバック削減に貢献
リユース (Reuse)
リユースは、買ったものをすぐに捨てずに繰り返し使う再利用のことです。ごみの分別を行う中で、少しずつ貢献していると感じるかもしれません。私もごみの分別は気をつけて行っています。また、最近メルカリというネット上の市場を使って売り買いしている方々を拝見します。リユースを目的とした市場です。
着なくなった衣服を再販するリユースショップ
リサイクル (Recycle)
リサイクル、これは日本人にとって苦手な分野だと思うのです。ごみをもう一度資源として生かし、同類の製品あるいは違う製品の素材として再利用することです。
再資源としてリサイクルされるペットボトル
不要となった衣服を輸出しリサイクル、それでも4割は破棄
みなさんが着ている洋服が古くなり、着られなくなってしまった洋服はどのようにしていますか?すべて捨てていますか?私は、子供の服など着られなくなった服は、古着屋さんに持って行き、リユースしてもらうことが多いです。古着屋さんは、リユースできない洋服は破棄してしまうようなので、リサイクルするお店はほとんど聞いたことがありません。
北アメリカやヨーロッパ、オーストラリアの国々の人々は着られない洋服をガーナやインドに送っています。その数60パーセントほどです。ガーナやインドの人々は、その洋服をリサイクルしています。でも、残りの40パーセントの洋服は捨てられていて、ごみとして海や川に流されている現実があります。
北米、EU、オーストラリアから不要となった衣服の6割はガーナー、インドに輸出されリサイクルされるが4割は破棄される
日本では不要となった衣服は約7割半は破棄される
今日、その時々の流行りの服を楽しんだら、すぐに捨てて次の洋服を買うといファーストファッションが主流です。洋服はすぐに作られ、すぐに捨てられていくという現象が先進国では起きています。日本も大いに関わっています。日本の全体の約11パーセントがリサイクル、13パーセントがリユースだそうです。海外と比べて桁違いです。“3R”の取り組みを掲げているものの日本の企業や政府は海外に比べ、未だ積極的に取り組んではいないように感じます。
私たちがたくさんの服、ごみを簡単に捨てることで、川や海が汚れてしまいます。そうすると魚が住める場所がなくなったり、汚染された魚を私たちが食べることで有害物質が体に入ったりと様々な影響があります。また、私たちが飲む水も汚れていくことになります。私たち人間に帰ってくるわけです。
製造された衣服は、約2割半はリサイクル・リユースされるが7割半は破棄される
海中を漂うプラスチックごみ
海岸を清掃するOCGスタッフ
3Rを意識してのライフスタイルを。その行動が環境改善へと
環境問題は、私たちの一人一人の小さな行為が積み重なって、良くも悪くも影響します。まだ日本は一人一人が環境問題に関心をもって、考えていない現状が残念でなりません。私たちにできることをもっと考えていきたいと強く思います。そのためにも、私は日々の生活を振り返りながら、3Rに取り組んでいきたいと思います。
こんにちは。千葉県を担当します。私が未だ知らない千葉の魅力をお伝えしていきたいと思います。また、日本と世界中の面白そうな情報がありましたら、お伝えしていきたいです。よろしくお願いいたします。
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