地元ボランティアからのレポート
環境問題に世界的にも先進的な取組みを行うカナダ・バンクーバー。サスティナブルな取組みを現地からレポート!
2022年10月19日
カナダ・バンクーバー・ボランティア:Y
サスティナブルなコンベンションセンターとしてリードするバンクーバーコンベンションセンター
バンクーバーの SDGs の取り組みとしてご紹介したいのは、the Vancouver Convention Centre です。その名の通り、会議や見本市などを行う複合施設です。バンクーバーのダウンタウンにある大きな駅、Waterfront Station から徒歩数分の距離にあります。この施設は設計から運営まで可能な限り環境に配慮した作りになっており、世界初のダブル LEED® プラチナ認定コンベンション センターでもあります。
施設の象徴的なジャイアントグローブ
2022 Zero Waste Conference
3分別されたごみ箱
訪れた日も、「2022 Zero Waste Conference」というテーマの大きな会議が開かれていました。(ちなみにこちらのConferenceは、廃棄物の防止、循環型経済の推進、気候変動への行動に関する新しい考え方、および新しい解決策を提示するリーダーとムーブメントに関する会議とのことです。)
以下、施設 Website の紹介文を交えながらご紹介します。
ウエスト ビルディングの 6 エーカーのリビング ルーフ (カナダ最大で、北米で最大の非工業用リビング ルーフ) には、400,000 を超える固有の植物と草が植えられています。私たちのユニークな屋根は断熱材として機能するように設計されており、夏の熱増加と冬の熱損失を減らします。
24,281.1m²のリビング ルーフ
窓からも植物を見ることができる
施設内の窓からも、このように屋根の様々な植物を見ることができます。バンクーバーには大小様々な公園がたくさんありますが、こちらはカナダ最大で、北米で最大の非工業用リビング ルーフとなっています。
地元ブリティッシュコロンビア木材
施設内の設計に使用されている木材は、地元の BC 木材製品です。施設の2階には、自然光がたくさん入る大きな窓と、木材を使用して設計された開放感のある廊下が続いています。使用している地元の林業に関する紹介版も展示されていました。
BC木材を使用した開放感ある廊下
自然光がたくさん入る大きな窓
また施設内で使用している水に関しても、Website では以下のように紹介しています。海に面している施設のため、海洋生物に配慮しつつ、海水を利用した設備が整えられています。
私たちの洗練された下水処理プラントは、雑排水と下水をリサイクルして、トイレの水を洗い流すために洗面所に戻し、暖かい季節には屋上の灌漑に使用します。
当社の海水冷暖房システムは、隣接する海水を利用して、暖かい季節には建物を冷房し、寒い季節には暖房を行います。
海洋生物に配慮し環境改善に取組む
上記のような環境への配慮が認められ、Vancouver Convention Centere は、環境に関する賞をいくつも受賞しています。センターのサスティナビリティ―の取組みについての詳細はこちらから。
SDGsのフレームワークを使用したTHE Impact Rankingsで国内2位のブリティッシュコロンビア大学
もう一つバンクーバーのSDGsの情報としてお伝えしたいのが、UBC( The University of British Columbia )の存在です。
UBCとは、バンクーバー市内にある、広大な敷地を持つ有名な大学です。 UBCでは何年もSDGsの取り組みを続けており、その範囲の広さと研究の深さを全て説明するのは困難なほどです。また、2020 年の Times Higher Education Impact Ranking でも上位にランクインし、SDG13 の気候変動対策への取り組みで UBC が第 1位に輝いた経歴もあります。
※ Times Higher Education Impact Ranking とは:
イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education」が、 大学の社会貢献の取り組みを国連のSDGsの枠組みを使って可視化したランキング のことです。
オフィシャル Website にて、サスティナビリティレポートが閲覧可能ですので、ぜひご覧ください。
現在バンクーバーに留学中のYです。バンクーバーの魅力を紹介していきたいと思います!パン屋とカフェ巡りが趣味なので、素敵なカフェの紹介もしていきたいです!