リモートワークタウン ムスブ宮若で変わる福岡県宮若市
福岡県宮若市の地方創生・まちづくりプロジェクト「 リモートワークタウン ムスブ宮若 」がいよいよ本格的に始動!このプロジェクトは産官学協働で推進するリテールDXを軸にしたまちづくりプロジェクトで、廃校となった施設をサテライトオフィスやベンチャー企業の集いの場へとリノベーションし、市民・行政・民間事業者が協力してリテールAI開発拠点の実現を目指します。この試みは国内初となり、プロジェクトパートナーのトライアルは、宮若市を世界初のリテールテックの街にしていくと発表しました。
プレスリリース内容
トライアルホールディングス×福岡県宮若市×九州大学産官学のまちづくり「 リモートワークタウン ムスブ宮若 」プロジェクト本格始動
日本最大の「リテールDX(小売のIT/AI化)」の最先端基地を開設
2021年7月29日
株式会社 トライアルカンパニー
IT・AI技術で小売流通DXを目指す 株式会社トライアルホールディングス (本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:亀田 晃一、以下トライアル) と、福岡県宮若市 (市長:有吉哲信、以下宮若市) および九州大学は、産官学協働で推進するリテールDXを軸にしたまちづくり「リモートワークタウン ムスブ宮若」プロジェクトを2021年7月29日(木)より本格始動いたします。
左より、宮若市議会 遠藤議⻑、九州⼤学 ⽯橋総長、トライアルホールディングス亀田代表、宮若市 有吉市長
リモートワークタウン ムスブ宮若 とは
リモートワークタウン ムスブ宮若は、福岡県宮若市とリテールAI企業のトライアルが協力して推進する地方創生・まちづくりプロジェクトです。キャッチフレーズは「むすんで、ひらくまち。」遠く離れていても、リモート技術でむすばれて、その結果、人の叡智(えいち)が花ひらき、「まち」も「人」も、世界に向けて広くひらかれるまちづくり構想です。
「IT・AIテクノロジーと5G」、「ゆたかな自然」、「アクセスのよさ」の3つをかけ合わせて、ニューノーマルの世界に求められる「快適な距離感」の実現を目指し、産官学による「リテールDXの拠点づくり」を進め、リテール企業とメーカー共同で実証実験を行います。
また、既成概念にとらわれず自由に発想する「アート思考」を取り入れたイノベーションを誘発する仕組みを設けることで、よりスピード感のある開発を実現し、日本のリテールDXの最先端基地を目指しています。
リモートワークタウン ムスブ宮若の概要
リモートワークタウン ムスブ宮若の新しい食改革
宮若市を日本のシリコンバレーへ
「リモートワークタウン ムスブ宮若」プロジェクト記者発表会の第三部「Retail AI 事業戦略発表会」にて株式会社Retail AI 代表取締役社長 永田洋幸よりプレゼンテーションを行いました。
「宮若市を世界初のリテールテックの街にしていくという大きなビジョンを掲げ推進している、このプロジェクトにおいて、私は、宮若市を日本のシリコンバレーのようにイノベーションが創出される場所として機能させたいと思っています。弊社の本社所在地である福岡市に近く自然豊かな宮若市は、社会課題の解決に挑むクリエイティブなアイデアを引き出すのに適切な場所です。ここに日本各地からAIエンジニアの方々に集結して頂き、日本のリテールDXを加速させたいと思っています。
株式会社 Retail AI 代表取締役社長 永田洋幸氏のプレゼンテーション
そのためには、業界や企業の垣根を超えたコラボレーションや情報のオープン化が必要です。弊社はオープンイノベーションを創出するために、既に「REAIL」というリテールAIプラットフォームプロジェクトを進めておりますが、これからも日本のリテールDX推進に向けた取り組みを推進していきたいと思っています。
福岡県宮若市で実現するリテールDXの高速PDCA環境
業界を跨ぐコラボレーションや情報のオープン化を実現するフィジカルスペース
「リモートワークタウン ムスブ宮若」プロジェクトの構想からこの日を迎えるまでスピーディーに進められたのも、宮若市のご協力なくしては実現することはできませんでした。改めて感謝を申し上げるとともに、国内で初めて市民・行政・民間事業者が協働して実現するリテールAI開発拠点「リモートワークタウン ムスブ宮若」のこれからに期待して頂ければと思っております。」
ムスブAI (宮若市AI開発センター)
連携協定に基づき整備する施設の第1弾として、宮若市AI開発センター(MUSUBU AI)が完成しました。MUSUBU AIは、多様で足腰の強い産業の構築に向けて、分野横断的に波及効果の高い情報産業を育成するとともに、情報産業と連携した魅力的な教育環境の整備など、政策間連携を図ることを目的としています。
本施設は、平成28年度をもって廃校となった吉川小学校の校舎棟をリノベーションによりオフィスとして再生し、デコレーションに校名のプレートや数々の旧小学校備品を活用するなど、学校としての役割を終えて生まれ変わった施設ですが、地元の人の思いもつないでいくように設計されています。
ムスブAI (旧吉川小学校)
平成28年度をもって廃校となった吉川小学校の校舎棟をリノベーションによりAI等先端技術関連のオフィスとして再生
ムスブAI 入口
ムスブAI プロジェクトルーム
メイン機能として、テレワーク環境を整備したミーティングルームとシェアオフィス、コワーキングスペースがあり、官民連携の効果により生まれた洗練されたデザインと豊かな自然環境のもと、リモートワークによって様々なプロジェクトに対応できる利便性の高い施設です。
ムスブAI ミーティングルーム
ムスブAI コワーキングスペース
また、1階のラウンジ等は一般開放され、宮若市と株式会社トライアルホールディングス、九州大学未来デザイン学センター / 大学院芸術工学研究院の産官学が連携して実施する、宮若国際芸術トリエンナーレ「TRAiART トライアート」の入選作品が展示され、地元の人の憩いの場、アート見学ができる観光スポットとしての側面を持っています。その他、公的な利用も想定しています。
ムスブAI ラウンジ
ムスブAI 旧小学校備品を活用
運営は、AI企業であるトライアルグループが運営権者として運用を行い、原則としてAI等先端技術関連の利用方法に限定される予定です。
トライアルIoTラボ (AIデバイス開発センター)
最先端のIoT技術の開発、高度化を図る場所として、デバイス開発センターの機能を備え、AI研究開発者が、自由かつ快適に研究開発に打ち込める環境づくりを進めます。
「サテライトオフィス」や「ベンチャー企業の集いの場」としての利用も想定しています。
またトライアルと取引のあるメーカーのエンジニアメンバーも招聘し、スマートショッピングカートをはじめ、リテールの技術革新を進めて流通革命を起こす拠点となっていきます。
トライアルIoTラボ (旧宮田西中学校)
平成24年度をもって閉校となった宮田西中学校の校舎棟をリノベーションによりAIデバイス開発センターとして再生
宮若国際芸術トリエンナーレ (TRAiART)
宮若国際芸術トリエンナーレ「TRAiART」とは、宮若市と株式会社トライアルホールディングス、九州大学未来デザイン学センター / 九州大学大学院芸術工学研究院が連携して実施するアートプロジェクトです。その一環として、学生を対象に「ムスブ」をテーマに、あらゆるものが新しく変容しつつある時代に、生活様式や地域、文化、企業と人々がどのように関係を築くのかという観点で、宮若市の魅力やこれからの時代のビジョンを示すアート作品を、学校跡地の各施設(旧笠松小学校・旧宮田西中学校・旧吉川小学校)に展示します。また、入選作品以外にも九州を中心に活躍する若手アーティストの作品も展示されますので、ぜひお越しください。
宮若国際芸術トリエンナーレ アート作品
会期:2021年7月30日~2024年5月末日
オフィシャルサイト
展示作品は、2020年12月から公募を開始し、次世代を担う学生を対象とした国際アートコンペティションを行い、国内外から260点の応募がありました。そのうち入賞作品31点および招聘された九州にゆかりのある著名な若手アーティスト5組の作品を選定しました。
松尾高弘
1979年生まれ、福岡県出身。株式会社ルーセントデザイン(LUCENT)代表。九州芸術工科大学大学院修了。映像、照明、オブジェクト、インタラクションと、美的表現による光のインスタレーションを中心に、映像やライティング、プログラミングなど、多彩な表現やテクノロジーによるアートワークを一貫して手がける。
しまうちみか
現代美術家。崇城大学大学院芸術研究科を卒業後、熊本にある廃校を利用した集合スタジオ 龍門アーティストスタジオを拠点に活動をしている。代表作は「自立について」「DOG HEAD」等。2018年には、「TIGER HOUSE STUDIO」(上海)、 「Vermont Studio Center」(アメリカ)などの、レジデンスプログラムに参加。
オレクトロニカ
オレクトロニカは加藤亮と児玉順平による美術ユニット。2011年から「制作と生活」をテーマに大分県竹田市を拠点に活動を展開。地域や路上といったより生活に近い場所での表現を行う。代表作は「wood figure」「風景への参道」等。2018年には佐賀でのレジデンスプロジェクト「side by side」を展開。多種多様に変化する時代の隙間を埋めるため、表現の模索を続けている。
生島国宜
画家。武蔵野美術大学油絵学科を卒業後、2006年より福岡を拠点に活動。2014年には、ディオール特別展「Esprit Dior」(東京)にてクリスチャン・ディオールの肖像画を手掛ける。国内外多数の個展・グループ展への参加の他、展覧会・イベントの企画構成、ミュージシャン・ダンサーとのコラボレーションを行う等幅広く活動している。 ウェブサイト
日山 豪
佐賀県出身のサウンドデザイナー。2002年、テクノミュージックプロデューサーとして英国レーベル「Coda」よりデビュー。2010年、サウンドデザイン会社「エコーズブレス」を設立。多くのプロダクト、空間、映像等のプロジェクトに携わる。個人では、個展「音を鳴らすということ」主催、自動 BGM 生成プログラム『AISO』システム開発、音 × 器のブランド「モノヲト」商品開発など、音を多角的に捉える活動を行っている。
作品は3年間常設展示し、その後3年周期で作品を入れ替えることで、継続的に市内外から多くの人が集まる場所を提供します。また、訪れた人が市内を周遊することで宮若の魅力を知り、再び訪れたくなるような仕掛けづくりも行ってまいります。
会場は3ヵ所は学校跡地
アート作品は学校跡地の各施設(旧宮田西中学校・旧笠松小学校・旧吉川小学校)で展示します。
Trial IoT Lab
旧宮田西中学校
福岡県宮若市芹田9
Media Base
旧笠松小学校
福岡県宮若市下有木834-1
Musubu AI
旧吉川小学校
福岡県宮若市脇田393-2