Robovie-Z のハンドがグレードアップし用途が拡大!
二足歩行ロボット Robovie-Z を開発した ヴイストン株式会社 から、開閉幅 50mm 可能な ハンドユニットを搭載した Robovie-Z Raspberry Pi版 が販売!このハンドユニットは、ハンドを開閉させる機能と肘ヨー軸を追加したRobovie-Z のバリエーションモデルで、左右のハンド開閉が制御できる構造となり、小型の物体を持ち上げることが可能です。ハンドを開いた場合の最大幅は約50mmで、二足歩行ロボットとしての実用性・表現力や可能性が大きく向上し、ロボット競技会などでの活用幅も広がります。また、このハンドユニットは、通常版 からハンドユニット搭載版への組み替えサービスも行っています。
プレスリリース内容
二足歩行ロボット Robovie-Z に、ハンドユニット搭載版を追加 – Raspberry Pi4 を搭載した高性能ロボットがさらなる進化を遂げる
2021年4月28日
ヴイストン株式会社
Robovie-Z の主な特徴
この二足歩行ロボットRobovie-Z は、新規開発のサーボーモーター・ロボット制御基板・フレーム構造を採用し、メイン基板としてRaspberry Pi 4 Model B(RAM容量4GB版)を搭載した二足歩行ロボットです。
脚部に独自設計のギア連動式リンク機構を採用し、ピッチ軸・ロール軸の動作と、脚部の屈伸動作を独立して制御することに成功しています。リンク機構のもつ安定性と制御の自由度を高度に両立させることにより、理想的な歩行動作を実現しました。
ソフトウェア面では、Raspberry Pi 4の処理能力を生かし、ロボット本体内での画像処理や各種の演算処理、ネットワークを活用した外部機器の連携など、二足歩行ロボットが活躍する場面を大きく広げることが可能です。
本体は組み立て済み、調整済みとなっており、機動性とデザイン性を備えた外装も装着しています。二足歩行ロボットを活用した研究・開発用途や、ホビー用途・各種競技会への出場に好適です。
ハンドユニット搭載 主な特徴
今回発売する「Robovie-Z Raspberry Pi版 ハンドユニット搭載」は、既発売のRobovie-Zにハンドを開閉させる機能と肘ヨー軸を追加したバリエーションモデルです。安定した歩行を実現したRobovie-Zにハンド軸が追加されたことで、より多彩なモーションを実現することができ、開発・実験用途のほか、ホビー用途や競技会用などで、これまでにない幅広い活用を行うことができます。
本体は組み立て済みであるほか、通常版からハンドユニット搭載版への組み替えサービスも実施します。
競技会などでの活用が可能 (画像のブロックは発泡スチロール製です)
左右の腕に開閉可能なハンド軸を搭載
通常版に搭載されている20軸に追加して、左右の腕に2軸ずつ(ハンド開閉軸および肘ヨー軸)のサーボモーターを搭載しました。これにより、左右のハンド開閉が制御できる構造となり、小型の物体を持ち上げることが可能です。
通常の無線コントローラーで発動するモーションとして「物体を持つ」機能を実装できるほか、Raspberry Pi基板を利用したVR操縦において活用したり、ハンド軸が前提となる競技会へ出場するなど、二足歩行ロボットとしての実用性・表現力や可能性が大きく向上しました。なお、ロボットは小型機体であるため、実際に保持できる物体の重量・サイズには限界があります。ハンドを開いた場合の最大幅は約50mmです。
ハンドユニット搭載機体への組み替えサービスを実施
すでに通常版のRobovie-Z をご購入済みのお客様向けに、「ハンドユニット搭載サービス」を実施します。お手元の機体を弊社にお送りいただき、ハンドユニットを搭載、調整後に返送いたします。詳細に関しては、弊社お問い合わせ窓口までご連絡ください。
なお、ハンドユニット搭載後は、重量バランスなどが通常版の機体と異なるものとなりますので、お客様が独自に実装されたモーションに関しては、再度の調整などが必要となる場合があります。弊社では、お客様が独自に実装されたモーションの調整は行っておりません。ご注意ください。
Raspberry Pi 4を搭載し高度な処理が可能
本製品には、RAM容量4GBのRaspberry Pi 4 Model B基板が搭載されています。1.5GHz クアッドコアのARM® Cortex®-A72プロセッサーにより、画像処理やネットワーク連携など、これまでの二足歩行ロボットを超える高度な演算処理を、ロボット本体内で行うことができます。Raspberry Pi 4には冷却用のファンを装着しており、複雑な処理を安定して実行することが可能です。
RAM容量4GBのRaspberry Pi 4 Model B基板が搭載
Raspberry Pi 4対応のカメラを標準搭載
本製品には、Raspberry Pi 4に対応した小型カメラ「Raspberry Pi Camera V2」を標準搭載しています。Raspberry Pi 4の処理能力を活用し、画像処理などの演算結果をロボットの動作に反映させることができるため、いわゆるAI処理などに基づいた高度な自律動作をプログラムすることができます。また、通常版との大きな違いとして、自律動作において「物体を持つ」ことが挙げられます。これにより、画像認識を行い「選別した物体を持つ」など、高度で多彩な活用が可能となりました。
小型カメラ「Raspberry Pi Camera V2」を標準搭載
専用開発のロボット制御基板「VS-RC026」を搭載
本製品には、サーボモーターを直接接続するロボット制御基板として、専用に開発したVS-RC026が搭載されています。VS-RC026には3軸ジャイロセンサーや3軸加速度センサーも搭載されており、二足歩行ロボットとしての基本的な動作と制御を完結できるように設計されています。高度な情報処理はRaspberry Pi 4上で行い、サーボモーター等の直接的な制御はVS-RC026で行うことにより、Raspberry Pi 4の状態によらず、安定した動作制御が行えるものとなっています。
VS-RC026はシリアルサーボモーターに合わせて専用設計されており、サーボモーターの現在角度を取得する・サーボモーターの動作特性を変更するなど、双方向通信を利用した高度な制御が可能です。また、専用のモーション作成ソフトウェアとして「Motion Works® for VS-RC026」を付属しており、GUIを利用した効率的なロボットモーションの作成や、各種センサーを用いたプログラム作成を手軽に行うことができます。
専用開発のロボット制御基板「VS-RC026」を搭載
各種センサー、無線コントローラーを搭載
本製品には、VS-RC026上に3軸ジャイロセンサー、3軸加速度センサーを搭載しています。また、専用無線コントローラーとして「VS-C3」も搭載しており、手動でのロボットの操縦にも対応しています。
専用無線コントローラーとして「VS-C3」も搭載
ROSに対応
本製品では、搭載されるRaspberry Pi 4上にROS Melodicを導入することが可能です。「Motion Works for VS-RC026」で作成・登録したモーションプログラムをROS経由で呼び出す、ロボット本体の簡単なステータスを取得するなどの機能を実現しています。外部のROSデバイスから任意のモーションを再生することができるため、様々な目的に合わせた活用が可能です。なお、ハンドユニットに関する追加項目については、関連資料を参照してください。
構成図
販売および製品の詳細
製品の販売および詳細については、ヴイストン株式会社 のオフィシャルサイトでご確認ください。
Raspberry Pi 4を搭載した新型ロボット
この動画は ヴイストン が制作した動画です