脱炭素社会 2050年カーボンニュートラルに連携取組み
脱炭素社会 や環境改善に取り組む炭素回収技術研究機構 (Carbon Recovering Research Agency) のシーラ(CRRA) と、静岡県浜松市のアグリテックカンパニー・Happy Qualityの両社が、エコシステムの共創に向けた連携を2021年6月より開始。2015年に採択された パリ協定 の「2050年カーボンニュートラル」の脱炭素社会の取組みに向けて、環境に配慮した循環型農業の構築を目指しています。
日本政府のカーボンニュートラル実現に向けてのロードマップ
2020年10月に日本政府は「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことを宣言。カーボンニュートラル実現に向けて、これから5年間の集中期間に政策を総動員し、少なくとも100か所の脱炭素先行地域を創出し、重点対策を全国津々浦々で実施することで、「脱炭素ドミノ」により全国に伝搬させていく計画を立てています。
プレスリリース内容
アグリテックベンチャー Happy Quality が、世界に先駆けてCO2直接回収装置を研究・開発する CRRA と業務提携へ
2021年6月16日
株式会社 Happy Quality
株式会社 Happy Quality: 宮地誠 と 一般社団法人炭素回収技術研究機構: 村木風海
本提携の背景 – 脱炭素社会
Happy Quality は、「農業の新しいStandardを作る」というビジョンのもと、農業における社会課題を、テクノロジーで解決するためデータドリブン農業の実践および研究開発を行っております。
一方、現在地球温暖化の深刻化により、政府は今世紀中に国内の1次産業に深刻な影響が出るという発表をしています。そのような中で、今回「地球を守り、火星を拓く」をスローガンに、CO2直接空気回収(DAC)技術や、空気中のCO2から石油代替燃料を製造する研究などに取り組んでいるCRRAと業務提携を締結することで、政府が掲げる2050年までのカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に向けて、環境に配慮した循環型農業の構築を目指します。
地球規模の課題である気候変動問題の解決に向けて、2015年にパリ協定が採択され、世界が取組を進めており、120以上の国と地域が「2050年カーボンニュートラル」という目標を掲げています。
また両社の有する経営資源を相互補完的に活用し、より強固な事業基盤を構築すると共に、新たな事業機会を創出することにより、企業価値の向上を目指し検討してまいります。
主な業務提携の内容
循環型農業の構築
CRRAは、2017年にCO2を直接回収する革新的な装置「ひやっしー」を開発。「ひやっしー」はボタン1つで誰でも簡単に空気中から二酸化炭素を集められる、世界初の“どこでもCO2回収装置”です。これを農業に応用して活用していくことで、循環型農業の構築を目指します。加えて、Happy Qualityが持つ農業化ネットワークを活用し、構築された循環型農業の普及を目指します。
「ひやっしー」で回収した二酸化炭素は、農業分野で肥料として活用されることも期待されています。実際に、「ひやっしー」を活用し、二酸化炭素濃度を通常の大気の2.5倍に上げたビニールハウスで育てた作物は3割も生産高が上がるという結果が出ています。加えて、光合成は糖質を作る作用があるため、農作物の光合成促進効果により、甘く美味しい野菜や果物の栽培を可能にします。
Happy Quality 今後の展望
本提携を通じて、農業領域におけるCO2排出の削減に貢献し持続可能なグリーン社会の実現を目指します。
当社は世界に先駆けて、農業におけるデータドリブン・マネージメントを行ってまいりましたが、今後はさらに農業のデジタルトランスフォーメーション化 (DX化)の加速が予測されます。そうした時代だからこそ、より農業の現場との密接な関わりを大事にしていきながら、地域そして世界的な「農業のスタンダード」となれるよう、社会価値のある事業展開を図ります。その上で、本提携をきっかけに、より持続可能な農業を通じた豊かな社会の実現を目指していきます。
Happy QualityのHapitoma
Happy QualityのDOCTOR MELON